演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

腹膜透析と血液透析での血清ヘプシジン濃度の比較と寄与因子の検討

演題番号 : O-0959

丸山 之雄:1、横山 啓太郎:2、横尾 隆:2

1:東京慈恵会医科大学附属柏病院 腎臓・高血圧内科、2:東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科

 

【目的】腹膜透析(PD)と血液透析(HD)の鉄動態の違いを、鉄代謝ホルモンであるヘプシジンを用いて検討する。【方法】慢性腎臓病215例(保存期CKD 117例、HD 56例、PD 42例)を対象とし、各種透析関連パラメータに加えて、活性型ヘプシジンであるHepcidin-25を質量分析計を用いて測定した。【結果】血清Hepcidin-25は保存期CKDで中央値32.8(最小値 0.7 - 最大値 240) ng/ml、HD群で28.2 (0.6-190) ng/ml、PD群で107.9 (1.3-249.8) ng/mlとPD群で有意に高値を呈した。この3群全てでHepcidin-25は血清フェリチンと有意な正相関を示した。多変量解析では、血清フェリチン、鉄飽和度(TSAT)、高感度CRP、Hb値、鉄剤投与とESA投与の有無で補正後も、PD患者では、HD患者よりもヘプシジンが高値であった。【結論】PD患者では、HD患者よりもヘプシジンが高値であり、この背景には、鉄剤やESAの投与方法の違いや、PD特有の鉄代謝機構など、種々の要因があると考えられた。今後、さらなる検討を行う予定である。

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