演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

著高PTH症例に対するシナカルセト治療の長期経過

演題番号 : O-0949

中西 浩次:1

1:中西クリニック

 

【症例】PTxを拒否された50歳代男性,巨大結節性過形成を伴う著しい二次性副甲状腺機能亢進症例に対して2008年2月からシナカルセト(C)とビタミンD(D)静注療法を開始した.治療開始時のiPTH値2870pg/ml,副甲状腺は右下に最長径17mm,左下に最長径23mmの結節性過形成を確認.治療過程でPTH低下速度が早すぎないようにD量の調整を図り骨回転の過剰抑制を制御しながら治療した.骨回転の状態はP,Ca,TRACP-5b,OCを主に観察指標としC投与量は25mg/日で継続し,DとCa投与量は適宜調整した.治療開始当初iPTH値は劇的に低下,腫大腺は嚢胞化と実質体積の減少を示した.治療5年10ヶ月目でiPTH値は変動しながら534 pg/mlまで低下し,右下腺は消失,左下腺は最長径18mmに縮小,一部周辺に液状化部位を含み実質は均質化しつつあった. 骨形成が骨吸収を上回ると考えられる状態を維持しつつP, Caは良好に管理できた.
【考察とまとめ】PTHと骨の感受性を考慮し上下変動を伴いつつPTHレベルを下げていくことで骨のミネラル緩衝能が増え長期にわたり良好なP, Ca管理が出来たと思われる.C+D治療は結節性過形成をも縮小せしめる.

前へ戻る