演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

シナカルセト塩酸塩(CH)の骨密度(BMD)に及ぼす影響~5年間の検討~

演題番号 : O-0944

高橋 恵子:1、宍戸 寛治:1、熊田 千晶:1、伊藤 賀恵:1、若狭 幹雄:1

1:川崎クリニック 内科

 

【目的】二次性副甲状腺機能亢進症(2HPT)を合併した血液透析(HD)患者にCHを5年間投与し、BMDに及ぼす影響を検討した。【方法】2HPTに対してビタミンD(VD)製剤を投与中の男性HD患者52名にCHを投与し、JSDTガイドラインを達成するように投与量を調節した。このうち5年間継続できた36名(年齢55.5歳、透析歴13.5年)についてDEXA法を用いて非シャント肢橈骨遠位端1/3のBMDを観察した。【結果】開始時intact PTHは525.1pg/mLから5年後190.9pg/mLへ有意(p<0.0001)に低下した。血清Pは6.0mg/dLから5.5mg/dLへ、補正血清Caも9.6mgdLから9.3mg/dLに低下したが有意な変化ではなかった。BMD変化率は投与前の2年間は平均3.8%の減少であったが、投与開始から5年間で平均0.04%減少と有意(p<0.001)に抑制された。VD製剤はCH開始後、約半数で静注薬から経口薬に変更となったが、開始1年後からはVD製剤の投与量はほぼ不変であった。【結論】2HPT合併男性HD患者ではCH5年間継続にて橈骨遠位端1/3のBMD減少を抑制し、長期治療として有効と思われた。

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