口演
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閉経後女性透析患者におけるEldecalcitolとSERMの併用治療 演題番号 : O-0942 佐々木 直美:1、角田 政隆:2、池江 亮太:3、橋本 史生:1 1:(医)H・N・メディック腎臓内科、2:(医)H・N・メディックさっぽろ東 腎臓内科、3:(医)H・N・メディック北広島 腎臓内科
【目的】当院の閉経後女性透析患者におけるEldecalcitol(ELD)投与1年間の高Ca血症の頻度は高くなく、減少する一方であった骨量を増加させた。しかし一部の患者では、再び骨密度が減少に転じ、骨吸収抑制が十分でないことが一因と思われた。そこで新たに、選択的エストロゲン受容体モデュレーター(SERM)を併用する治療を試みた。
【対象】当院の閉経後女性透析患者32名(ELD治療1年後29名を含む) 【方法】ELD単独とSERM併用群に分け6ヵ月間を観察した。SERMはRaloxifen 60 mg/dayを用いた。 【結果】1)ELD単独群(15名)では、血清Ca(Alb)が上昇傾向のため2名で投与を中止したが、SERM併用群(17名)では中止例はなかった。2)ELD単独群ではTRACP-5bが次第に上昇したが、SERM併用群では低下した。3)骨密度変化率は平均+2.5%と、両群間で差はなかった。 【結論】SERMとの併用治療は、ELDによる高Ca血症のリスクを軽減させ、骨吸収抑制効果をもたらした。 |
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