演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

骨粗鬆症合併血液透析患者にDenosumab (D) 治療を行った1症例

演題番号 : O-0941

高橋 剛:1、緒方 浩顕:1、山本 真寛:1、武重 由依:1、加藤 雅典:1、衣笠 えり子:1

1:昭和大学横浜市北部病院 内科

 

DはRANKLを標的とする分子標的薬であり、新規骨粗鬆治療薬である。今回、二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)に重篤な骨粗鬆症を合併した長期血液透析患者にD治療を行った症例を経験したので報告する。
【症例】患者は70歳代女性で、原疾患不明の末期腎臓病のために26年間、他院で血液透析を施行していた。SHPTのために副甲状腺摘除術を行うもPTH再上昇がみられたために当院内科を紹介された。腰椎圧迫骨折を認め、骨密度は著明に低下していた。入院後、SHPTに対しては静注calcitriol、cinacalcet投与を行い、D 60μgを皮下投与した。投与翌日より、軽度の低Ca血症を認めたが、透析液、投与薬剤の変更なく、4日後には正常範囲内に復した。投与後1ヶ月では、intact osteocalcinは58.9→134.6ng/mLと増加し、TRACP-5bが1263→180mU/dLと著減し、正常化した。
【まとめ】長期血液透析患者にD治療を行ったが、懸念された低Ca血症は軽度であり、骨代謝マーカーからは骨吸収の低下が期待された。

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