演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

透析患者の骨強度を維持するには~5年間の骨量計測結果からの考察~

演題番号 : O-0934

矢野 彰三:1、公受 伸之:2、鈴木 恵子:2、杉本 利嗣:3

1:島根大学 医学部 臨床検査医学、2:おおつかクリニック、3:島根大学医学部 内科学第一

 

【目的】透析患者の骨変化として皮質骨の菲薄化や多孔化が知られており、PTH過剰との関連が示唆されている。前腕皮質骨の周囲長は投影面積(Area)と相関することから、PTH、骨代謝マーカーとの関係を検討した。
【方法】男性HD患者24名。DXAにて非シャント側の橈骨遠位1/3部を6ヵ月毎に10回測定。骨密度(BMD)は骨量(BMC)をAreaで除して算出。それぞれの基礎値、変化率と年齢、透析年数、whole PTH、骨型ALP(BAP)、オステオカルシン(OC)との単回帰および重回帰分析を行った。
【結果】BMC、BMDは透析期間が長くBAPが高いほど低い傾向を示した。BAPが高いほどBMC、BMDの減少率が大きい傾向にあった。Areaは年平均0.37%増加し、OCが高いほど増加が大きく、PTHが高いほど増加は小さい傾向にあった。
【結語】BAP高値は骨量低下と、OC高値、PTH低値は皮質骨周囲長の増加(骨構造すなわち骨質の改善)と関連していた。透析患者のPTH、BAPの低値、OC高値は骨強度の維持につながる可能性が示唆された。

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