口演
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糖尿病性下肢切断患者の「生活の編みなおし」の様相 演題番号 : O-0890 井福 ゆか:1、吉岡 祥子:1、空閑 美智子:1、東 治道:2 1:(社医)雪の聖母会聖マリア病院 透析室、2:(社医)雪の聖母会聖マリア病院 腎臓内科
【目的】下肢切断を余儀なくされた患者の生活の編みなおしに影響する心理的様相について検討する。
【対象】S・K氏、64歳、女性、血液透析歴16年 【方法】下肢切断前後における生活の変化について、30分程度のインタビューを3回行なった。 【結果】「小さい傷だから大丈夫と思っていた。下肢切断と聞いた時はショックだった」「人生はまだこれから、くよくよしても前には進まない」「自らの経験を踏まえ、周りの人にも注意を促してあげたい」など、これまでを振り返り、今後の人生を前向きに編みなおしていた。 【考察】患者の表現から、短期間に病との折り合いなど現状を意味づけし、将来充実した生活を送るには何を生活にとり込むべきか見通すことが重要であると考えられた。しかし、それらを左右する要因には、自身の価値観や信念が大きく影響していると考えられた。 【まとめ】生活の編みなおしには、患者の生活様相や心理的背景を踏まえ、自身が将来を継続して見通せる様な看護体制の必要性が示唆された。 |
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