演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

血液透析患者に発症し週1回のterbinafine投与により軽快した爪白癬の一例

演題番号 : O-0803

高柳 久美子:1、斉藤 俊之:1、奥田 純平:1、辻 敦:1、伊東 久美子:1、藤井 和治:1、寺脇 博之:2、伊藤 宗成:3、三浦 靖彦:1、藤崎 康人:1

1:総合医療センター 成田病院 透析室、2:福島県立医科大学 人工透析センター、3:総合医療センター 成田病院 皮膚科

 

【症例】74歳、男性。IgA腎症由来の慢性腎不全のため血液透析導入。導入時より右第1趾の爪の白濁・変形が出現、改善ないため皮膚科受診し爪白癬と診断。抗真菌薬内服の適応と判断され、terbinafine(ラミシール)が選択された。腎機能低下に伴う蓄積の可能性を勘案し、投与量は125 mg・週1回と減量された。爪白癬病変は投与開始2週の段階で著しく改善し、計10週の投与後には完全に軽快した。なお投与期間中に肝機能障害などの有害事象は起こらなかった。
【考察】terbinafineは爪白癬に対し極めて高い有効性を誇るが、腎排泄かつ非透析性であり、さらに血中濃度の測定が実臨床レベルでは不可能である事より、腎不全患者における投与方法は確立されていない。本症例より、terbinafine 125 mgの週1回投与は血液透析患者に発症した爪白癬に対する安全かつ有効な治療法である可能性が示唆された。

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