口演
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血液透析患者に対するバンコマイシン投与法の検討 演題番号 : O-0799 前川 知子:1、東 仲宣:1 1:東葛クリニック病院 薬剤部
【目的】
抗菌薬TDMガイドラインでは、バンコマイシン(VCM)は体重を考慮した投与法が推奨され、目標トラフ値は10-20μg/mLと示されている。しかし当院では、血液透析(HD)患者に対して原則、初回1gを1回、以降はHD後に0.5gを投与している。そこで本研究では、当院の投与方法がガイドラインの示す目標トラフ値の範囲内にあるのかを検討した。 【方法】 対象は当院において2012年1月から2013年12月までにVCMの血中濃度測定を行ったHD患者73名であった。VCMの投与は1回目1gを1回、2回目0.5gを1回HD後に実施した。血中濃度測定は3回目投与日のHD前に実施した。 【結果・考察】 体重とトラフ値に有意な負の相関関係が認められた(P<0.05)が、トラフ値は14.9±4.3μg/mLであり、概ねガイドラインが示す目標値の範囲内にあった。しかし、目標トラフ値を逸脱する例もみられているので、血中濃度に影響しそうな要因を個々に探索し、検討していく必要もあると思われる。 |
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