演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

セフェピム脳症が疑われたPD患者の一例

演題番号 : O-0793

大井 克征:1、新井 洋平:1、正田 若菜:1、東郷 久子:1、神田 英一郎:1

1:東京共済病院 腎臓内科

 

【症例】62歳女性。3年前にループス腎炎で腹膜透析導入。入院当日に血圧低下と胸部不快感を認め救急搬送。搬送時意識清明だったが、血圧93/50mmHg、白血球数1200/μl、CRP 29.7mg/dlと著明な炎症反応上昇と骨髄抑制を認めた。敗血症性ショック疑いで入院となり、メロペネムとバンコマイシンの投与を開始した。しかし意識レベル低下とDICの合併を認め、第3病日に急速に呼吸状態が悪化し人工呼吸器管理とした。炎症反応の増悪とPD排液細胞数増加を認め、また血小板減少とビリルビン高値を認めたため、第5病日にセフェピムに変更し、全身投与に加えて腹腔内投与も開始した。第7病日より意識レベルの低下を認めたためセフェピム脳症を疑い、第13病日よりセフェピムを中止し、セフトリアキソンとゲンタマイシンに変更した。翌日より意識レベルは改善傾向を認め、その後全身状態も改善した。以上の経過よりセフェピム脳症と診断した。【まとめ】敗血症性ショックの経過中にセフェピム脳症を合併したPD患者の一例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。

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