演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

乳幼児の高頻度腹膜透析の経験

演題番号 : O-0780

才田 謙:1、藤丸 拓也:2、小椋 雅夫:1、亀井 宏一:1、伊藤 秀一:1

1:国立成育医療研究センター 腎臓・リウマチ・膠原病科、2:聖路加国際病院 腎臓内科

 

【はじめに】腹腔容量の不足や腹膜炎後の癒着などで、腹膜透析が困難となる患者が存在する。今回、極端に貯留時間を短縮し、交換回数を増やした透析法が奏功した乳幼児の2例を報告する。
【症例1】1歳2か月男児(体重5.5kg)。常染色体劣性多発性嚢胞腎。生後7か月で左腎を摘出し腹膜透析を導入した。右腎および肝の腫大のため腹腔内容量が不足し、注液量を10ml/kgまでしか増やすことができず、通常のAPDでは3.86%の透析液でも除水が不十分であったため、21時間70サイクル、平均貯留時間12分の条件に変更し、有効な除水量を得た。
【症例2】生後5か月男児(体重3.5kg)。大動脈縮窄複合術後。心疾患術後に敗血症と腎不全となり、持続的腹膜潅流を継続するも、反復性腹膜炎後の癒着のため、通常の1時間貯留のAPDでは排液不良のため透析が不可能であった。注液量を20ml/kg/回、9時間30サイクル、平均貯留時間7分とし、腹膜透析が可能となった。
【まとめ】高頻度腹膜透析は、腹腔内容量の少ない児や、癒着で腹膜透析が困難な児に有効な選択肢である。

前へ戻る