演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

腹部大動脈瘤に対し人工血管置換術後、コレステロール塞栓症(CCE)による慢性腎不全急性増悪のため血液透析を開始したが、LDLアフェレシス(LDL-A)が奏功し透析離脱しえた1例

演題番号 : O-0628

岩崎 富人:1、金子 健二郎:2、大森 槙子:2、平山 茂樹:2、笹沼 仁一:3、渡邉 一夫:3

1:新百合ヶ丘総合病院 血液浄化センター、2:新百合ヶ丘総合病院 心臓血管外科、3:新百合ヶ丘総合病院 脳神経外科

 

症例は80歳男性。腎硬化症により慢性腎臓病G4(eGFR 16 mL/min)であった。腹部大動脈瘤に対し人工血管置換術を施行。27 POD、eGFR4 mL/min (Cre10.1 mg/dL)と高度な腎障害のほか、胸水貯留を認め、血液透析を導入。好酸球増多、CRP陽性、赤沈亢進に加え、両足趾に疼痛を伴う暗紫紅色斑の出現を認め、CCEと診断した。ただちにPGI2投与とステロイドパルス療法を開始したが皮膚症状は改善せず、LDL-Aを施行し、数日で両足趾の皮膚症状および疼痛の改善が認められ、透析離脱が可能な水準まで腎機能も改善した。本症例は、腎不全患者で最も重要な予後規定因子のひとつである、心血管系合併症を管理するにあたり、示唆に富む症例と考え、文献的考察を加え提示する。

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