演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

アルガトロバンにて免疫吸着療法を行い、出産に成功した妊娠合併難治性ループス腎炎の1例

演題番号 : O-0598

軽部 美穂:1、要 伸也:1、高橋 孝幸:1、川嶋 聡子:1、駒形 嘉紀:1、有村 義宏:1、山田 明:1

1:杏林大学 第一内科

 

【背景】妊娠合併SLEの治療は困難な場合がある。今回、疾患活動性の高いループス腎炎(LN)にアルガトロバンを用いた免疫吸着療法を行い、無事出産し得た症例を経験した。【症例】26才女性。14歳時SLEを発症。難治性LNにて、頻回ステロイドパルスと9回のIVCY、カネカ社製セルソーバ免疫吸着を3年間施行し寛解状態となった。平成23年SLEが再燃し、蛋白尿2g/日と悪化。腎生検はIV-G(A/C)であった。ステロイドパルス、免疫抑制剤併用で寛解を目指したが、ステロイド漸減中に妊娠が判明。PSL15mgと免疫吸着の併用療法のみで妊娠継続とした。一方で抗凝固剤のヘパリン、ナファモスタットに強いアレルギー症状を示し、アルガトロバンに変更。その後妊娠38週に女児を無事出産。母子ともに健康状態は良好で、SLE悪化もみられなかった。【考察】妊娠合併LNに対し、アルガトロバンを用いて免疫吸着を施行した報告はこれまでにないが、既存の抗凝固剤が使用出来ない場合でも安全に施行し得る。

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