演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

頚椎の椎体椎間板炎、硬膜外膿瘍により急速に四肢麻痺を呈した維持透析患者の一例

演題番号 : O-0579

内海 英貴:1、高橋 修:1、青木 剛:2、宮 政明:2、安藤 哲郎:3、安藤 義孝:3

1:白根クリニック、2:利根中央病院 透析室、3:日高病院

 

【症例】80歳女性
【現病歴】78歳時に慢性腎炎のため前医にて血液透析導入後、当院にて外来透析通院中。下痢、心窩部痛のため当院入院。入院時、AST/ALT=251/108、γGT 322と上昇。胆道感染を疑い、SBT/CPZ投与開始。第5病日より38.0℃の発熱があり、第7病日より後頸部から右肩の強い痛みが出現。診断確定のため前医受診し、頚部MRI施行し、C4/5の椎間板炎、頸髄硬膜外膿瘍を認めた。血培よりMRSAが検出され、バンコマイシン投与するも四肢不全麻痺が急速に進行。手術はリスクが高いため、リネゾリドに変更し保存的に加療した。炎症所見は改善したが、四肢不全麻痺は改善せず。現在、当院に入院しつつ、透析を施行している。
【考察】透析患者で発熱を伴う後頸部痛、背部痛、腰痛を見たら化膿性椎間板炎・椎体炎を念頭に置く必要がある。また膿瘍形成した場合には急速に神経症状が進行する症例があり、血培後にブドウ球菌を想定し抗MRSA薬を含む抗菌薬の投与を早期に行うべきである。

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