演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

深頚部膿瘍をきたした糖尿病合併血液透析患者の一例

演題番号 : O-0577

岩崎 美津子:1、伊東 由紀枝:1、藤岡 礼:1、佐藤 かすみ:1

1:東芝林間病院 腎臓内科

 

【症例】81歳、女性。56歳時に当院内分泌科にて緩徐進行1型糖尿病と診断されインスリン治療開始。80歳時に血液透析導入となり、他院にて維持透析施行中。感冒罹患され近医にて加療受けたが、その4日後の透析時に肺雑音聴取、炎症反応高値のため、肺炎の診断にて、同日透析後、当科紹介入院となった。入院時の胸部聴診では肺雑音は聴取できず、気道狭窄音を認めた。同日夕方施行のCTでは、喉頭部に気腫を指摘された。入院当日は抗生剤および酸素投与、喀痰吸引にて加療行い、翌日、耳鼻咽喉科に紹介したところ、気道狭窄を伴った頚部膿瘍のため緊急の気道確保が必要な状態との診断にて他院へ転院となった。同院での緊急気管切開による気道確保と排膿、抗生剤投与による治療で完治した。【考察】深頚部膿瘍は、近年減少傾向であるが死に至る危険のある疾患であり、特に糖尿病合併症例は重症化しやすい。本症例においては、関与した内科医の認識が甘く対応が遅れた。幸い救命しえたが、教訓的な症例として報告する。

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