演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

尿路周囲に膿瘍を形成した維持透析患者の2例

演題番号 : O-0576

沢田 雄一郎:1、佐藤 秀樹:1、佐藤 武司:1、池田 哲大:2

1:市立大洲病院 泌尿器科、2:池田医院 泌尿器科

 

【症例1】85歳女性。認知症有り。糖尿病性腎症による慢性腎不全で血液透析施行中。尿閉、発熱、炎症反応高値を認めた。高度の膿尿認めたが、尿道カテーテル留置で軽快。14日後、再度炎症反応の上昇と臍部に小手拳大の腫瘤を認め、外科受診。初診時は腹壁ヘルニアを疑われたが、膀胱と交通する膀胱周囲膿瘍と診断。尿道カテーテル留置及び経皮的膿瘍ドレナージ術を施行。【症例2】73歳女性。糖尿病性腎症による慢性腎不全で血液透析施行中。全身倦怠感、炎症反応高値を認めた。腎盂腎炎と診断し尿道カテーテル留置及び抗生剤投与にて軽快。7ヶ月後、全身倦怠感及び右腰背部の腫脹、炎症反応高値を認めた。CTにて右腎周囲膿瘍を認めた。経皮的膿瘍ドレナージ術を施行。【まとめ】糖尿病を有する透析患者は尿路感染を併発しやすく、神経障害等により自覚症状に乏しいため、思わぬ重症化を来すことも稀ではない。また、膿瘍を形成した場合には抗菌剤の効果も乏しく、早期のドレナージ術が有効である。

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