演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

長期血液透析に伴う再発性手根管症候群に対する浅指屈筋腱抜去術の長期成績

演題番号 : O-0572

喜多島 出:1、弘田 裕:1、山本 精三:2、高市 憲明:3、乳原 善文:3

1:虎の門病院分院 整形外科、2:虎の門病院 整形外科、3:虎の門病院分院 腎センター

 

【目的】長期血液透析に伴う初発手根管症候群(以下CTS)に対して適切な手根管開放術が行われても,手根管内にアミロイド沈着が進行し再発あるいは再々発CTSを呈することがある.そのような症例に対して浅指屈筋腱(以下FDS)抜去術が有効である.
【対象と方法】当院にて再発,あるいは再々発CTSに対してFDS抜去術を施行した71症例を検討した.
【結果】自覚症状は全例で改善を認めた.術前終末潜時は平均10.0±2.3msから5.3±1.2msへ改善した.術後5年以上経過した症例13例のうち,11例が死亡していた.残る2人では手指変形を認めず,臨床的にはCTS再発症状を呈していなかった.
【考察】長期血液透析患者に発症する再発あるいは再々発CTSに対するFDS抜去術は、腱滑走障害を改善し,また同時に電気生理学的にも回復を得ることが可能である.術後の手指変形などが危惧されるが,残念ながらCTS再発を呈する時点で生命予後は限られており変形を考慮する必要はないと考えた.

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