演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

エポエチンベータペゴルによる過敏反応の一例

演題番号 : O-0553

李 紀浩:1、羽渓 優:1、乙井 一典:1、小澤 徹:1、堂本 康治:1、稲本 真也:1、大西 一男:1

1:神戸労災病院 総合内科

 

【症例】63歳男性
 【現病歴】2型糖尿病性腎不全で経過観察中、内シャントを作成の上で腎性貧血に対してepoetin betaを定期的に外来で皮下注射されていた。溢水を繰り返すため透析導入を視野に入院した。
 【入院時所見】全身浮腫著明, 胸部写真で肺うっ血, BUN 73.0mg/dl, Cre 8.47mg/dl, RBC 282万/μl, Ht 25.3%, Hb 8.2g/dl
 【経過】入院当日より透析療法を開始した。第2病日にepoetin beta pegolを投与したところその15分後より悪心を訴え、血管浮腫と全身の掻痒感が認められた。呼吸困難や血圧低下はなく、hydrocortisoneを点滴投与したところ速やかに症状は消失した。
 【考察】epoetin beta pegolは月一回投与が可能で安全なESA製剤として普及しており過敏反応の報告は少ない。本例では事前にepoetin betaが頻回に投与されていたが、類似構造を持つepoetin beta pegolへの投与変更時であっても過敏反応には注意を要すると考えられた。臨床的に重要な病態と思われ、文献的考察を加えて報告する。

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