口演
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重症下肢虚血透析患者の下肢大切断適応に関するスコア化の検討 演題番号 : O-0505 内野 敬:1、東 仲宣:1、佐々木 司:1、中井 宏昌:1 1:東葛クリニック病院 外科
【はじめに】重症下肢虚血(CLI)を合併した透析患者では、潰瘍や壊死が難治性であることが多い。当院では下肢温存を目標に治療を行っているものの、病態によっては大切断を選択せざるを得ないがその決定は容易ではない。そこで大切断に至った症例を分析し、大切断適応のスコア化について検討したので報告する。
【対象】2010年1月から2012年12月までCLIによる創の治療を行った透析症例87例を対象とした。大切断施行は25例28肢であった。 【方法】大切断の判定要素を主要素(血流障害、感染、創範囲)と副要素(疼痛、全身状態、社会的要因、治療期間)に区分しスコア化を行った。 【結果】大切断を施行した症例の主要素のみと主副合計の平均スコアは14.6と22.5であった。 【考察】血流障害、感染、創範囲の主要素スコアが10以上、主副合計スコアが17以上で大切断の危険性が高いと考えられた。 【結語】大切断症例のスコア化を試みたがこのスコアが有用かどうかは今後さらに検討する必要がある。 |
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