演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

維持血液透析患者に合併した重症下肢虚血に対する包括的治療

演題番号 : O-0503

佐藤 元美:1、露木 幹人:1、葛谷 明彦:1、池田 一則:1、河渡 恒延:1、三浦 裕子:1、青山 功:1、天野 泉:2

1:社会保険中京病院 腎・透析科、2:先進医工学治療研究所

 

【目的】重症下肢虚血(CLI)合併血液透析(HD)例に対して血管内治療(EVT)とデキストラン硫酸LDL吸着法(DSAL)の併用療法に加え栄養介入や運動療法も積極的に取り入れてきた。今回、この包括的治療の有用性を検討した。
【方法】対象は、CLI合併HD患者 57例。EVT+DSALに加え栄養補助食品の利用や人工炭酸泉療法,下肢筋力トレーニング,透析療法の工夫等も実施し、総合的に評価した。
【結果および考察】約80%の例で潰瘍・壊死部の改善や創傷治癒などの有効性を認めた。肢温存率は1年78%,2年72%であったが、生存率はEVTの成否とは関連せず1年59%,2年42%であった。下肢病変への対応だけでなく栄養介入・運動療法など全身状態改善への取り組みは極めて重要である。さらに、末梢循環障害を起こさない透析療法の工夫は血行再建後の血流維持や創治癒の促進に関与すると推察される。
【結語】治療開始から半年間を如何に包括的に対応していくかが予後改善の鍵と思われる。

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