演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

ANCA関連腎炎の予後は腎生検時の臨床パラメータで推測できる

演題番号 : O-0174

森本 勝彦:1、鮫島 謙一:1、神吉 智子:1、田邊 香:1、岡本 恵介:1、松井 勝:1、赤井 靖宏:1、斎藤 能彦:1

1:奈良県立医科大学 第1内科

 

【目的】ANCA関連腎炎の予後予測に有用なパラメータを評価する.
【方法】2004年1月から2010年12月までに当科で腎生検を施行し,MPO-ANCA陽性の半月体形成性糸球体腎炎と診断された43症例の予後と腎生検施行時の臨床パラメータの関連を後ろ向きに検討した.
【結果】観察期間は45.3カ月±24.8カ月であった.11例が死亡し,12例が透析導入となった.肺疾患を合併した群では,生命予後は不良であった(p=0.036).血清CRPが高値であった群も生命予後は不良であった(p=0.035)が,MPO-ANCAやKL-6,SCr,糸球体病変の程度は生命予後に関連しなかった.また、腎予後に影響を与えた因子は貧血(p=0.018),SCr値(p<0.001),蛋白尿(p<0.001),糸球体硬化病変が50%以上を占める群(p<0.001)であった.肺病変の合併や,血清CRPやMPO-ANCA値は腎予後には寄与しなかった.
【考察】生命予後と腎予後に影響を与えたパラメータは異なっており,腎生検時の予後予測に有用である.

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