演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

MPO-ANCA・抗GBM抗体両陽性の急速進行性糸球体腎炎に対する血液透析・血漿交換施行中に発症した可逆性後頭葉白質脳症の1例

演題番号 : O-0173

池田 裕史:1、西本 仁美:1、福井 明子:1、牧 建次:1、桑城 貴弘:2、中山 勝:1

1:国立病院機構 九州医療センター 腎臓内科、2:国立病院機構 九州医療センター 脳血管神経内科

 

症例は78歳、女性。入院3週前より全身倦怠感・食思不振・発熱出現し前医入院。腎機能障害進行したため当院へ転院。転院時Cr 4.8mg/dl・BUN 57mg/dl・CRP 20.28mg/dl。MPO-ANCA 118U/ml・抗GBM抗体>350U/mlであり、MPO-ANCA・抗GBM抗体両陽性の急速進行性糸球体腎炎と診断。第3病日からステロイド療法を、第9病日から血漿交換を開始。第18病日全身性痙攣発症。意識障害も出現。MRIではT2・FLAIR像で両側後頭葉・頭頂葉・小脳・視床に散在する高信号域を認めた。抗痙攣薬を開始。意識状態は徐々に改善。以降中枢神経症状はみられず。第31病日のMRIでは同病変は消失しており、中枢神経症状は可逆性後頭葉白質脳症(PRES)によるものと診断した。腎障害は改善せず、維持血液透析導入となった。
血管炎に伴うPRES、特に抗GBM抗体陽性例の報告は少ない。血管炎が中枢神経に及ぼす影響についての文献的考察も含め報告する。

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