演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

胆嚢出血を合併した顕微鏡的多発血管炎による透析患者の一例

演題番号 : O-0170

丸山 啓介:1、珍田 純子:1、鹿原 真樹:1、藤野 貴行:1、長谷部 直幸:1

1:旭川医科大学病院 内科学講座 循環・呼吸・神経病態内科学分野

 

【症例】72歳女性。生来健康でこれまで検尿異常、腎機能障害を指摘されたことはなかった。2012年10月より血痰を認め、同年11月当院紹介受診時には画像上、肺胞出血およびBUN/Cr 113.0/12.9mg/dlと腎不全を認めており、即日入院となった。MPO-ANCA 16.8U/mLと陽性であり顕微鏡的多発血管炎と考え、mPSL 1g/日のステロイドパルス療法および血漿交換を施行した。呼吸状態が悪化し第5病日より人工呼吸管理となるも、徐々に改善し、第14病日に離脱に成功した。腎不全に対しては入院後より血液透析を施行したが、改善に乏しく維持透析導入となった。第35病日に突然の腹痛およびT-Bil 3.0mg/dl、AST/ALT 559/416IU/l、ALP 944IU/lと肝胆道系酵素の上昇が出現し、腹部エコーおよびCT所見より胆嚢出血と診断した。全身状態が不良であったため、絶食で保存的療法を行い改善した。
【考察】胆嚢出血は非常に稀であるが、血管炎や血液透析患者に多いと言われており、そのような患者における腹痛では本疾患を常に念頭に置く必要がある。

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