演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

粘液水腫に伴う急性腎不全の一剖検例

演題番号 : O-0155

甲田 亮:1、吉野 篤範:1、今西 優仁:1、川本 進也:1、今井 康雄:2、上田 善彦:2、竹田 徹朗:1

1:獨協医科大学越谷病院、2:獨協医科大学越谷病院 病理部

 

【症例】71歳女性。X-4ヶ月網膜剥離手術、その後全身倦怠感出現。X-2ヶ月の採血はCr0.6mg/dL。X-1ヶ月から寝たきり、動けなくなりX月Y日他院救急搬送。高度徐脈、心拡大、右胸水、Cr8mg/dLであり当院転院。血圧165/88mmHg、脈拍41/min、両下肢硬性浮腫あり。fT4 0.79ng/dL、fT3 1.24pg/mL、TSH 62.57μU/mL。粘液水腫に伴う体液貯留、溢水状態と判断しカテーテル透析開始、チラージン内服開始。甲状腺機能は徐々に回復したが透析、頻回の胸腔穿刺でも胸腹水のコントロールは困難であった。腎エコーは著明な血流低下所見。腎機能は改善せず、全身状態悪化し入院46日目永眠された。剖検所見:糸球体には明らかな異常なし。瀰漫性の分節-全節性硬化あり、弓状動脈から小葉間動脈に内膜浮腫性肥厚あり。動脈壁のフィブリノイド壊死はなし。腎臓低灌流による腎前性腎不全として矛盾なし。【考察】粘液水腫に伴う腎不全は血行動態的異常が原因と推察されているが組織学的な裏付けを伴う症例は稀であり報告する。

前へ戻る