演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

ステロイド療法が奏功した,血清IgG4濃度正常であった後腹膜線維症の一例

演題番号 : O-0152

松浦 喜明:1、古城 昭一郎:1、加納 弓月:1、宮脇 義亜:1、研井 有紀:1、赤木 滋:1

1:広島市民病院

 

症例は63歳男性.既往は高血圧,統合失調症.シルニジピン、ハロペリドール、ビペリデン,クロルプロマジンの内服歴あり.受診5日前より血尿および腰背部痛が出現し,当院を受診.高度腎機能低下(BUN 55mg/dl,Cr 9.17mg/dl),CT上後腹膜に軟部陰影および両水腎症を認め急性腎不全の診断で入院の上緊急透析を行い,入院2日目に両側尿管ステント留置術を施行した.その後ただちに腎機能は改善し透析離脱.血清IgG 1144mg/dl・血清IgG4 90.4mg/dlと、いずれも正常範囲内.CTガイド下生検を施行し,病変部にはリンパ球の集蔟や多数の形質細胞の浸潤を認め、IgG4陽性細胞も多数認めるも、IgG4/IgG陽性細胞の比率増加は認めなかった.以上より特発性後腹膜線維症と診断し,PSL30mg/日で治療開始した.その後軟部陰影は縮小傾向,退院した.一時透析を必要としたものの尿管ステント留置術,ステロイド療法で透析離脱できた,血清IgG4濃度正常の後腹膜線維症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

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