演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

感染性心内膜炎を契機に発症したPR3-ANCA陽性RPGNの1例

演題番号 : O-0150

水口 建:1、木村 友美:1、下串 浩矢:1、佐藤 諒:1、笹川 祐司:1、成田 亜衣子:1、水野 晶紫:1、小山 勝志:1

1:刈谷豊田総合病院 腎・膠原病内科

 

【症例】76歳、男性
【経過】2013年1月末から倦怠感を自覚し、2月末に前立腺癌術後の定期受診で検尿異常を指摘され当科受診した。血液検査では正常値であったCre値が5.20mg/dlまで上昇し、尿潜血3+、尿蛋白Cre比1.24g/gCr、CRP 7.79mg/dl、PR3-ANCA 46.4U/mlを認めANCA関連血管炎が示唆された。ステロイド治療を開始したが翌日Streptococcus mutansを血液培養で検出し、心エコーで僧帽弁に疣贅を認め感染性心内膜炎と診断した。感染性心内膜炎を契機としたRPGNと考え、ステロイドを中止して抗菌薬治療を行った。腎不全は進行性であり第4病日から血液透析を導入したが、炎症反応の改善に伴って腎機能の改善を認め、第65病日に血液透析を離脱した。PR3-ANCA抗体価も改善し良好な経過を辿った。
【考察】感染性心内膜炎ではPR3-ANCAが陽性となる報告があり、感染制御に成功すれば腎障害やANCA抗体価の改善が見込めると言われている。感染性心内膜炎とPR3-ANCAの関連について文献的考察を踏まえて報告する。

前へ戻る