演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

血液透析患者の予後に対するアンギオテンシン受容体拮抗薬の影響

演題番号 : O-0095

田中 希尚:1、吉田 英昭:1、山下 智久:1、小山 雅之:1、大西 浩文:1、古橋 眞人:1、土橋 和文:1、三浦 哲嗣:1

1:札幌医科大学 循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座

 

【目的】アンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)が血液透析患者の予後に与える影響を検討した。【方法】北海道内22施設の2009年1月1日時点の血液透析患者を全例(1,022例)登録して3年間の追跡調査を行った。追跡不能例やデータ欠損者を除く807名を解析対象とした。ロジステイック回帰分析によりARB服用との関連因子を同定し、それらの傾向スコアを5分位に層別化して、ARB服用群、非服用群で比較した。【結果】登録時に虚血性心疾患、ASO、脳梗塞、大動脈弁疾患、心房細動がそれぞれ17.1%、15.5%、15.2%、11.1%、13.1%に合併し、カルシウム拮抗薬が53.4%、ARB が43.3%で内服されていた。総死亡数は137例で、Kaplan-Meier法での累積生存率はARB服用群で有意に高く、傾向スコアに基づく層別Cox比例ハザードモデルでは、ARB服用群の非服用群に対する総死亡ハザード比は0.60 (95%CI 0.40-0.88; p=0.0097)であった。【結論】ARBは血液透析患者の予後改善に寄与する可能性がある。

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