演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

心筋脂肪酸代謝に及ぼすlevocarnitine chloride(L-Cartin)の影響

演題番号 : O-0091

戸島 規子:1、板野 美穂:1、今川 澄子:1、桜井 保子:1、大河内 康光:1、安村 幹央:1、宮本 克彦:1、倉林 正彦:2

1:せせらぎ病院、2:群馬大学大学院 臓器病態内科学

 

【背景】心筋はエネルギー代謝の主体を脂肪酸酸化に依存している。一方、FABP4値、FABP5値の血清レベルの変動がもたらす脂肪酸代謝における生理学的意義は、十分に解明されていない。
【目的】心筋脂肪酸代謝におけるL-Cartinの影響を検証する。
【対象】血液透析導入後1年以上を経過した患者83名(男性63.9%、平均年齢69.9±12.5歳、透析歴 6.1±4.4年)
【方法】L-Cartin 600mg/dayを12カ月間連日経口投与し、血清FABP4値、FABP5値を測定した。
【結果】0カ月、12カ月のmedian(IQR1,IQR3)は各々 FABP4:[254.4 (178.7,345.4)]→[229.2(175.4,286.3)](N.S.)、 FABP5:[5.5 (4.1,7.4)]→[2.0(1.4,2.6)](p<0.0001)と低下したが、多変量解析では、FABP5値低下の交絡因子として0カ月時点の血清Carnitine濃度は選択されなかった。
【結論】L-Cartin投与下で血清FABP5値は有意な低下を示したが交絡因子の確定には至らず、筋肉内にプールされたCarnitineの関与も考慮を要すると思われた。

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