口演
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血液透析患者における下部尿路症状の実態調査 演題番号 : O-0065 安藤 忠助:1、瀬治山 伸也:1、亀川 隆久:2、住野 泰弘:3、佐藤 文憲:3、三股 浩光:3 1:南海病院 泌尿器科、2:南海病院 透析科、3:大分大学医学部附属病院 腎臓外科・泌尿器科
【目的】
下部尿路症状(LUTS)を起こす過活動膀胱(OAB)、前立腺肥大症(BPH)はQOL疾患として重要である。これらの症状やQOLは妥当性の検証された質問票で評価可能だが、血液透析患者に関する調査は無い。血液透析患者のLUTSに関する症状やQOLを質問票にて実態調査を行う。 【対象と方法】 当院倫理員会の承認を得た本臨床研究の主旨を理解し、書面で本研究への参加の同意が得られた40歳以上の当院血液透析患者を対象とした。国際前立腺症状スコア(IPSS),過活動膀胱症状質問票(OABSS),キングの健康質問票(KHQ)を用いて評価した。 【結果】 患者は男性68例、女性63例で平均年齢は69.1歳、平均透析歴は98.1ヶ月であった。IPSSとOABSSより中等症以上のBPHは13例、OABは男性6例と女性3例であった。OABとBPH例の平均透析歴は有意に短く、その排尿問題がQOLに影響することがKHQにて確認された。 【結論】 血液透析患者もLUTSを有し、その症状改善がQOL向上に寄与する可能性が示唆された。 |
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