演題情報

口演

開催回
第59回・2014年・神戸
 

透析患者の悪性腫瘍(がん)とスクリーニングの重要性

演題番号 : O-0064

吉矢 邦彦:1、津久田 真広:1、原 章二:2

1:原泌尿器科病院 腎臓内科、2:原泌尿器科病院 泌尿器科

 

【目的】当院の透析患者のがん罹患率を検討し、スクリーニングの重要性を明らかにする。【対象】過去5年間に慢性透析を受けた305例、年齢は67.6歳、透析歴は9.9年。【結果と考察】透析導入後のがん発症は50例のべ55がんであり年間の新規発症率は3.6%であった。罹患部位は、腎尿路系が33%、消化器系29%、呼吸器18%、その他20%であった。発見動機は、無症状でスクリーニングが51%、貧血などの精査の結果が20%、がんを疑わせる症状出現が29%であった。一般国民の年間のがん罹患率と比べ、全がんは2.96倍、腎尿路系27.8倍、肺がん4.5倍、大腸がん3.0倍と高頻度であった。透析導入前の既往は42例のべ48がんであり累積がん罹患率は28.2%であった。スクリーニングによる発見は生存例が多く、症状出現例はがん死が多かった。【結論】透析患者のがん罹患率は同年齢国民と比べ高頻度でありスクリーニングによる早期発見が重要である。全国的な規模で透析患者のがん調査を施行して新たな対策システムの構築が望まれる。

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