演題情報

学会・委員会企画

開催回
第59回・2014年・神戸
 

診療ガイドライン作成手順の国際的ルールとなりつつあるGRADEアプローチとは

演題番号 : GI-01-2

湯浅 秀道:1

1:独立行政法人 国立病院機構 豊橋医療センター 歯科口腔外科

 

【診療ガイドラインとは?】一般に新聞などで使われているガイドラインとは、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)などのように、取り組むことが望ましいとされる指針や、基準となる目安などを示したものとされています。しかし、診療ガイドラインは、米国アカデミー医学研究所の定義などに従って作成されているものとされています。すなわち、「診療ガイドラインは、エビデンスのシステマティックレビューと複数の治療選択肢の利益と害の評価に基づいて、患者ケアを最適化するための推奨を含む文書である」とされています。

【診療ガイドライン作成の手順とは?】作成の手順は、世界中で多くの種類があります。その中で、世界的に標準となりつつあるのが、GRADE working groupによる、GRADEアプローチとよばれるものです。そして、KIDNEY DISEASE|IMPROVING GLOBAL OUTCOMES (KDIGO)においても、このGRADEアプローチを若干改変したものを手順としています。さらに、このGRADEアプローチは、コクランレビューとも作成方法を共通化しています。

【GRADEアプローチの特徴とは?】従来のシステマティックレビューや診療ガイドラインの作成方法との違いは、大きく分けて2つあります。1つは、システマティックレビューにおいて集められた研究の質をアウトカムごとに評価することで、推定された介入の効果はエビデンスの質で示した信頼性とともに提供されます。もう1つは、そのエビデンスの質とともに示された介入の効果を踏まえて、介入の利益と害のバランス、価値観と好み、さらに必要に応じて資源の利用(コスト)を勘案して、推奨度を付ける(グレーディング)ことであります。

【本講演で、お伝えしたいこと】GRADEアプローチを理解することにより、世界ならびにKDIGOの診療ガイドラインや、コクランレビューを読むときのポイントを確認していただきたい。さらに、本講演で興味を持たれた方は、診療ガイドラインを作成する側にまわって、世界の医療の発展に貢献していただきたい。

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