演題情報

学会・委員会企画

開催回
第59回・2014年・神戸
 

これまでのJSDTのガイドライン作成方法

演題番号 : GI-01-1

友 雅司:1

1:大分大学医学部附属病院 血液浄化センター

 

日本透析医学会のガイドラインとしては、2004年に「2004年版 慢性血液透析患者における腎性貧血治療のガイドライン」が初めて作成され、その後2005年に「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン」、2006年に「透析患者における二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドライン」、2008年に「2008年版 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」、2009年に「2009年版 腹膜透析ガイドライン」と引き続いて発表された。しかしながら、これらのガイドラインの作成時においては、透析医学会としてのガイドラインの作成手順、エビデンスの評価、推奨度の決定の基準等も確立されてはなかった。2010年に「委員会報告:エビデンスレベル評価とガイドライン推奨度について」がガイドライン作成小委員会より提示され、その後の透析学会のガイドラインにおけるエビデンスレベル・推奨度の決定は本委員会報告に拠るところとなった。2011年以降はJSDTのガイドラインは「この基準により、血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン 」「透析患者のC 型ウイルス肝炎治療ガイドライン」「慢性血液透析用バスキュラーアクセスの作製および修復に関するガイドライン 」2012年「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」、2013年「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方」が上梓されている。しかしながら、いまだに本学会ガイドラインの作成手順等は明確に規定されてはいない。現在、本邦におけるガイドライン作成手順としてはMinds方式が、国際的な作成手順としてはGRADE方式等があるが、これらを参考とするとしても本学会の分野、領域によってはエビデンスとされる英語論文の少なさ、ランダム化比較試験等もほとんど行われていないことなどが、ガイドラインの作成・評価等において大きな障壁となっている。本セッションでは、今後、本邦の透析の臨床現場において有用であり、国際的にも認知されるガイドラインの作成においての課題について議論できればと考える。

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