演題情報

よくわかるシリーズ

開催回
第56回・2011年・横浜
 

訪問看護

演題番号 : YW-17-2

吉岡 順子:1

1:おがわクリニック

 

訪問看護とは、病気や障害を持った人に対して、看護師等が生活の場へ訪問し、主治医の指示や連携により、専門的看護ケア(療養上の世話又は必要な診療の補助)を提供するサービスのことである。わが国の訪問看護は、医療保険制度と介護保険制度に位置づけされている。要介護者に対しては、介護保険の給付が医療保険の給付に優先され、癌末期、神経難病等(厚生労働大臣の定める疾病)急性増悪(特別指示書による14日を限度)等により主治医の指示があった場合などに限定して、医療保険からサービスが行なわれる。 訪問看護の実施機関は、(1)行政機関による訪問指導・訪問看護 (2)訪問看護ステーションによる訪問看護 (3)医療機関(病院・診療所)による訪問看護 (4)民間による訪問看護である。訪問看護の仕組みは、医療保険で給付される場合と介護保険で給付される場合がある。 医療保険による訪問看護では、在宅療養者に対して、主治医による診察により訪問看護が必要と判断され、本人・家族から訪問看護ステーション又は保険医療機関である病院又は診療所に申し込みをする。主治医は、訪問看護実施機関へ訪問看護指示書を交付し、訪問看護が開始される。介護保険による訪問看護では、まず、市町村に対して要介護認定の申請をし、要介護又は、要支援の認定を受ける。自己又はケアマネジャーにより介護サービス計画が立案され、医師の指示書の交付を受け、サービス担当者との調整を図り、利用者がサービス計画に同意し、訪問看護サービスの利用が開始される。いずれの保険を利用する場合でも訪問看護実施機関は、「医師との連携」及び「他機関との連携」が重要である。主治医の訪問看護指示書による指示、訪問看護師からの訪問看護計画及び報告書によって、情報交換や意見調整を図る。 透析患者全体の高齢者の占める割合は、長期の維持透析患者及び新規透析導入患者の高齢化により年々増大し、要介護透析患者においては、治療継続と生活機能維持に対する支援を必要としている。透析患者における訪問看護は、先に述べた訪問看護制度及び訪問看護の仕組みを理解し、「医療」と「生活」を結ぶコーディネーターとしての役割を担っている。

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