演題情報

よくわかるシリーズ

開催回
第56回・2011年・横浜
 

介護保険

演題番号 : YW-17-1

山下 純子:1

1:(医)新生会第一病院 医療社会事業相談室

 

介護保険制度は、「高齢者介護を社会で支える」として平成12年からはじまった新しい社会保険制度です。この10年で、日本の高齢化社会を支える必要不可欠な社会保障制度として、医療福祉関係者だけでなく、一般にも定着したと言えます。元々高齢者福祉は、老人福祉法による措置制度と、老人保健法による看護や介護を提供するという2つの仕組みで行われていました。措置制度は、行政機関が利用者のサービスの必要性を判断し、サービス利用料は所得に応じた負担をする応能負担と言われる仕組みです。これが介護保険制度となって社会保険システムに代わり、市町村が保険者となり、40歳以上の方は被保険者として保険料を支払い、サービスを利用する要介護者は所得に関係なく一律1割の利用料を支払う応益負担と言われる仕組みに変わりました。そして要介護者は自由にサービスを選択でき、サービス提供者と直接契約を交わすことができるようになり、サービス提供者には民間事業者が参入しました。このように高齢者福祉は、「利用者の自立支援」「利用者本位」「共同連帯」「ケアの総合化」をキーワードに、介護サービスが利用しやすく、かつ財源が確保されるという介護保険システムへの大転換を図ったのです。一方で、介護保険制度には、高齢化が進み社会保障費が増大する中で、医療から介護を切り離し、社会的入院を減らすなどの医療費の抑制や、高齢者自身を被保険者と位置づけ保険料負担をすることで財源を確保する(=社会保障費の抑制)という目的もありました。これらを踏まえ、当日は 1.社会保障制度としての介護保険の成り立ち(経緯と意味)2.社会保険とは何か(保険者と被保険者、費用負担の仕組み)3.介護保険制度の仕組み(サービス利用対象者やサービス利用までの流れ、要介護認定について、要支援と要介護の違い、利用できる介護サービス、ケアマネジャーの役割)4.透析の通院介助を中心にした訪問介護サービスについてお話ししたいと思います。またその中で、医療関係者がおさえておきたいケアマネジャーやホームヘルパーとの連携・協働等についても述べたいと思います。

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