演題情報

よくわかるシリーズ

開催回
第56回・2011年・横浜
 

オンラインHDFの臨床

演題番号 : YW-11-2

土田 健司:1、中村 雅将:2、細谷 陽子:3、水口 潤:2

1:(医)川島会川島病院 泌尿器科(人工透析・腎移植)、2:川島病院 腎臓内科(人工透析・腎移植)、3:川島病院 臨床工学技士部

 

【はじめに】通常の血液透析(Hemodialysis; HD)における物質除去は拡散が中心であり,現在のダイアライザではβ2ミクログロブリンレベルの物質でも拡散で除去が可能である.一方,血液透析濾過(hemodiafiltration; HDF)はHDに濾過を加えた浄化療法であり,HDでは除去されにくい,中分子量物質から大分子量物質の除去が可能と考えられている. 【HDFの種類】希釈する補充液の種類で,市販されているボトルタイプの補充液を使用するoff-line HDFと,透析液ラインから採取した透析液を直接補充液として利用するon-line HDFに分類される.さらに,希釈法の違いでフィルタ前に補充液を入れる前希釈法(pre-dilution)と,フィルタ後に補充液を入れる後希釈法(pre-dilution)に分類できる.さらに,central dialysis fluid delivery system(CDDS)におけるon-line HDFが2010年2月から専用装置を用いることで認可された.On-line HDFでは大量液置換が可能なことから,これまでのoff-line HDFと比較するとより積極的な物質除去が期待できる. 【On-line HDFの臨床効果】HDFの臨床効果はHDでは治療困難な病態に有用と考えられており,保険適応になっている透析アミロイドーシスや透析困難症以外にも,腎性貧血,Restless leg syndromeなどに有用である.特に大量液置換が可能なon-line HDFではその効果は大きくなる.さらに,HDとHDFの生存率の検討もされつつあり,on-line HDFのわが国における腎代替療法としての優位性が今後示されてくるであろう. 【まとめ】物質除去特性に優れ,大量液置換が可能なon-line HDFを導入初期から適応することで,QOLや生存率のさらなる向上が期待される.

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