演題情報

ワークショップ

開催回
第56回・2011年・横浜
 

クレアチニンインデックス(CI)を用いた除脂肪体重(LBM)と体脂肪量(FM)の推定

演題番号 : WS-10-1

松永 智仁:1

1:(医)永仁会永仁会病院 腎センター

 

【目的】透析患者において体組成量(LBM、FM)を測定することは、栄養状態の評価をする上で非常に重要である。今回、CIを用いてLBMとFMを推定することを試みた。 【方法】対象は当院で維持血液透析(週3回、1回4時間)を受けている患者236名(男性122名、女性114名、平均年齢60.3歳、平均透析歴13.5年)とした。週初めの透析前後及び週中日の透析前のBUN、Crea値よりCIを算出した。この際透析後のリバウンドの影響を除くため透析後のCrea値はspKt/VとeKt/Vを用いて補正した。LBMとFMはBIA(InBody3.0)を用いて透析後に測定した。 【結果】BMI、透析後体重、spKt/V、eKt/V、CIの平均値はそれぞれ22.6±3.15Kg/m2、56.5±10.0Kg、1.43±0.25、1.25±0.21、3479.3±945.2mg/dayであった。CIはLBMと有意な正相関を示した(r=0.8524 p<0.001)。またLBMはCIと性別(男性=0、女性=1)を説明変数とした重回帰分析にて有意な相関を認めた(r=0.9004 p<0.001)。回帰式より得られた推定LBM(推定LBM=0.006×CI+24.0-5.9×性別)と推定FM(推定FM=透析後体重-推定LBM)はBIAより求められたLBM、FMとそれぞれ強い正相関を認めた(r=0.9004 p<0.001、r=0.8130 p<0.001)。 【考察】臨床の現場では体組成量、特にFMの評価にはBIAが用いられることが多い。しかしBIAは専用の機械を必要とするためすべての施設で測定することは困難である。今回の検討は透析前後の検査値より求めたCIを用いるため体組成量の評価が容易となると考えられた。またK/DOQIガイドラインに示される推定LBM式はCIのみを用いたものであり、性別を含めることでより有意な推定が可能と思われた。 【結論】CI及び性別から求められる推定LBM及び推定FMは体組成量を評価する上で有用と考える。

前へ戻る