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第56回・2011年・横浜
 

慢性血液透析用バスキュラーアクセスガイドライン改訂2011

演題番号 : WS-7-10

久木田 和丘:1

1:日本透析医学会バスキュラーアクセスガイドライン改訂委員会

 

2005年に本邦におけるバスキュラーアクセスガイドラインは、第1版が発行された。今回の改訂では日本透析医学会エビデンスレベル評価ワーキンググループによりガイドライン表現はKDIGOの表記に従うこととなったため、次のような推奨度とエビデンスの質で表した。I)推奨度レベル1:推奨度 強い ~を推奨する、レベル2:弱い ~が望ましい、とし、II)エビデンスの質はA:高い 、B:中等度、C:低い、D:最も低いとした。さらにエビデンスのないものはエキスパートオピニオン(O)で示した。 今回まず章立ての変更が検討され、より時系列的に構成することとなった。その結果、第1章インフォームドコンセントと第2章作製と基本の時期は変わらず、第3章VAの作製と術前・術後管理 (1)作製前の全身・局所・血管の評価、(2)AVFの作製の周術期管理、(3)AVGの作製と周術期管理、(4)動脈表在化の作製と周術期管理、(5)カテーテルの挿入法と周術期管理、第4章VAの日常管理 (1)穿刺法、(2)感染予防、(3)サーベイランス・モニタリング、(4)心機能とアクセス、(5)カテーテルの管理、(6)患者教育、第5章VAトラブルの管理 (1)狭窄・閉塞、(2)瘤、(3)静脈高血圧、(4)スチール症候群、(5)過剰血流、(6)感染、(7)血清腫、(8)アクセス関連疼痛、(9)カテーテルトラブル、第6章VAの形態と罹病率および死亡率、第7章補遺 (1) 原理、(2) 各種検査法、(3) 計算式、(4) 開存率・データ、が新しい構成となった。 新しい目安としてはVAの作製時期はeGFR15以下とした。グラシルを材質のPEPと変更した。カテーテルの名称を保険収載の記載との整合性を図り、「非カフ型カテーテル」と「カフ型カテーテル」に分類した。「心機能」を「心予備能」として定義した。瘤、鎖骨下動脈盗血症候群、アクセス関連疼痛も今回はじめて採り上げた。過剰血流では心機能との関連を重視した。その他前回と変更された点を述べてみたい。

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