演題情報

ワークショップ

開催回
第56回・2011年・横浜
 

追加発言) VAIVTにおける安全について考える

演題番号 : WS-7-6

中山 祐治:1、中村 順一:1

1:天満中村クリニック

 

Vascular accessトラブルに対するIntervention Therapyが一般化しつつあるが、標準的治療法が確立されていない現状では様々な「流儀」によって実施されている。当院では開院以来6年余りで8千例を超える治療を行ってきたが、その経験に基づいてVAIVTにおける「安全性」に関しての検討を行った。 患者側の安全性と医療者側の安全とに分けて考えてみる。まず患者にとっての安全については、被曝、造影剤、血管損傷、感染などの問題が挙げられる。一方、医療者側の安全については、被曝が一番の問題であろう。 被曝対策として当院で実践していることは、アンダーチューブ型の透視装置を用いること、パルス透視を行うこと、必要最小限しか照射を行わないこと、事前の血管エコーによりできるだけ多くの情報収集を行って透視を多用しないこと、透視中の視野に術者の手を絶対に入れないことなどである。 造影剤の使用に関しては、やはり血管エコーで得られた情報を基に、必要最小限の部位だけを造影すること、駆血を行わない順行性の造影剤注入(動脈から、あるいは吻合部からなど)によりその使用量を極力減らすことを徹底している。またヨードアレルギーの患者やその疑いのある患者に対しては、超音波ガイド下PTAを行う、炭酸ガス造影を用いるなどの対策を採り、アレルギー対策としている。 血管損傷はガイドワイヤーによる穿通とバルーン拡張による損傷とに分けられる。前者については特に閉塞部の通過を試みる際に生じやすく、これに対しては超音波での確認を積極的に活用している。バルーン拡張による損傷は、バルーン径が大きくなるほど起こりやすくなるのは当然であるが、小さ過ぎれば完全拡張には成功しても治療目的(脱血不良の改善など)が達成できなかったり開存成績が極端に悪くなる場合もある。最善の治療効果を得、かつ血管損傷を来たしにくくするようなバルーン径の選択には、病変部位の正常径の見積りが最重要であると考えるが、これは容易なことではない。この点についても自験例に基づく考察をしてみる。

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