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ワークショップ

開催回
第56回・2011年・横浜
 

バスキュラーアクセスにおけるPTAの開存期間を再考する

演題番号 : WS-7-5

池田 潔:1

1:池田バスキュラーアクセス・透析・内科クリニック

 

【はじめに】PTAの開存成績におけるRCTを行うことが困難とされている。すなわち閉塞前PTAの実施基準を統一することの不可能さによる所が大きい。狭窄時PTAと閉塞時PTAの間に開存期間の有意差はあるとするデータは多く存在する。いくつかの問題点を取り上げて開存成績を検討し、どのような基準によって行えば、より開存期間を延長できるのかを考察する。 【目的】開存期間に関わる因子およびPTA実施基準の検討方法)比較検討事項:PTAの実施基準(血管エコーによる血流測定の低下、透析時状況での判断、DSAでの狭窄率(50%以下)を用いる場合)いずれもKaplan-Meier法によって検討。PTAそのものの拡張方法も異なっている。PTAのエンドポイントに関して透析時の血流量を確保することを目的として行う場合はスリルの改善であるが、血管径を狭窄部前後とあわせる拡張率を問題にする拡張方法では、耐圧の高度なバルーンの選択を余儀なくされる。2004年当時のバルーンでは、狭窄部の改善が開存成績に繋がらなかった経験から、スリルを中心とした血流改善の方法、低圧拡張による抗炎症の観点を考慮した拡張手技を実践してきた。2007年に人工血管吻合部狭窄では、高圧拡張と低圧拡張での有意差なしとするデータも出ている。 【結果】2011年4月末時点まで解析を行ったデータを呈示する。 【課題】アクセスのPTAにおいては、循環器系のPTAのような薬剤溶出性のステントなども認められていないため、まだ今後のブレークスルーが期待できる。しかし全国的な材料に関しての保険上の統一もないため現状での開存成績の概要と考え方を呈示し問題点を考えていきたい。

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