演題情報

シンポジウム

開催回
第56回・2011年・横浜
 

PDレジストリ2010

演題番号 : SY-14-1

中元 秀友:1、政金 生人:2、伊丹 儀友:3、椿原 美治:4

1:埼玉医科大学 総合診療内科、2:矢吹嶋クリニック 腎臓内科、3:日鋼記念病院 腎臓内科、4:大阪府立急性期・総合医療センター 腎臓内科

 

我が国独自のエビデンスとして、本邦には日本透析医学会(JSDT)統計調査委員会による「我が国の慢性透析療法の現状」がある。この透析患者のデータは毎年行われる本邦30万人の透析患者の全数調査であり、これほど多くの透析患者のデータベースは他に類をみない。しかしながら血液透析(HD)に関する調査は毎年行われるものの腹膜透析(PD)に関する調査は2005年に一度行われたのみであった。またその時のデータの回収率も決して芳しいものではなかった。そのためメーカ側から提示されるデータとの間に大きな差があることが指摘されており、PDにおけるデータの不足、信頼性が問題視されていた。このような環境下JSDT秋澤理事長の強い意志によって2009年度よりPD患者の全国調査PDレジストリをスタートした。 2009年の第一回調査の結果本邦におけるPDの現状が明らかとなった。1. 2009年度末の PD患者数は9,856であり2008年末のPD患者数9,157名から699名増加した。これにHD(F)を行っているがカテーテルは入っている432名(洗浄のみ)、年内のPD脱落症例220例を加えた合計患者数は10,508例であった。2. HD(F)との併用患者はPD患者の21.1%であり、週1回の併用が16.1%、週2回の併用が2.5%であった。PD患者の約2割はHDを併用している事が明らかとなった。 「PDレジストリ」の目標は「1.PD患者の正確な実態把握」と「2.世界に誇れる本邦独自のエビデンスの確立」にある。本年度は第二回PDレジストリとして、上記の調査に加えて1. 残存腎機能の状況、2. 透析量、3. 透析液使用状況、4. 腹膜炎発症状況、5. EPS発症状況の調査を行った。今回の発表では、本年度の調査結果の報告をさせて頂く。今後PDレジストリは毎年行われて行くため継続的に経過を追う事で生命予後、さらに生命予後に影響を与える因子などが明らかになるものと思われる。

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