演題情報

シンポジウム

開催回
第56回・2011年・横浜
 

追加発言) 2009-2010年Pandemic時における外来HD患者の新型インフルエンザHAワクチンおよび季節性インフルエンザワクチン接種での抗体価獲得状況および感染状況

演題番号 : SY-12-6

佐藤 直之:1、兵藤 透:2、吉田 一成:3、馬場 志郎:3

1:医療法人社団善仁会厚木クリニック 看護部、2:医療法人社団善仁会厚木クリニック 泌尿器科、3:北里大学医学部 泌尿器科

 

【目的】新型インフルエンザ(pandemic A[H1N1]2009)パンデミック下でのマスク装着率、新型および季節性インフルエンザワクチン抗体価獲得率、インフルエンザ感染率の検討。 【対象と方法】透析患者103名(平均年齢64.0±13.4歳、平均透析歴6.9±6.0年、男性75名、女性28名、糖尿病42例、非糖尿病61例)にN95マスクあるいはN95以外の不織布マスクを装着しマスク装着率、2009年10月に接種したA/ブリスベン/59/2007(H1N1)、A/ウルグアイ/716/2007(H3N2)、B/ブリスベン/60/2008、と同年12月に接種したA/カルフォルニア/7/2009(H1N1)の接種前、接種1ヵ月後、接種6ヶ月後の抗体価獲得状況を観察した。抗体価40倍以上を安全圏とした。接種6ヵ月後の抗体価より血液透析患者のインフルエンザ感染率(1ヵ月後の抗体価の4倍以上を陽性)を観察。 【結果】平成21年10月~平成22年4月末までのマスク装着率(N95マスク14.4±2.2%、N95以外の不織布マスク82.4±2.8%、マスク装着無3.1±1.3%)、A/カルフォルニア/7/2009(H1N1)抗体価40倍以上を示したのは接種前8%、接種1ヵ月後35%、接種6ヵ月後18%。A/ブリスベン/59/2007(H1N1)抗体価40倍以上を示したのは接種前36%、接種1ヵ月後45%、接種6ヵ月後38%。A/ウルグアイ/716/2007(H3N2)抗体価40倍以上を示したのは接種前24%、接種1ヵ月後43%、接種6ヵ月後26%。B/ブリスベン/60/2008抗体価40倍以上を示したのは接種前25%、接種1ヵ月後35%、接種6ヵ月後36%。インフルエンザ感染率は103例中1例(1%、B型陽性)。 【考察】2009/10年シーズンに接種したA/カルフォルニア/7/2009(H1N1)の抗体価獲得率はA/ブリスベン/59/2007(H1N1)、A/ウルグアイ/716/2007(H3N2)、B/ブリスベン/60/2008よりやや低いことが示唆された。透析患者のワクチンによる抗体価獲得率に比し、感染者数が極端に低かったことからマスクの効果が大きかったと考えられる。

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