演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

HD患者のanion gap(AG)に関する臨床的検討

演題番号 : P-5-175

仲松 美由紀:1、有井 梨恵:1、林 直輝:1、渕 隆一:1、梅田 優:1

1:西淀病院 血液浄化室

 

【目的】AG(=Na+-Cl--HCO3-)はHD患者で高値を示す.我々はHD患者のAGに対するHD,高リン血症およびazotemiaの影響について検討した.【方法】内シャントで無酢酸透析を週3回x4時間施行しHD中酸素吸入をしていない39例(男29,女10,年齢64±13歳,DM18例,透析歴65±49ヶ月,Mean±SD)を対象とした.週初めHD前,後で血液ガス,血中BUN,クレアチニン(Cr),無機リン(iP)を測定しAGとの関係をt検定,回帰分析で解析した.【結果】AGはHDにより前値11.0±3.5から後値7.0±2.5(mEq/L)に低下した(t=9.56,p<0.001).HD前のAGはBUN(r=0.61,p<0.001),Cr(r=0.68,p<0.001),iP(r=0.69,p<0.001)と有意な正の相関を示しHD後のAGもBUN(r=0.40,p<0.05),Cr(r=0.45,p<0.01),iP(r=0.43,p<0.01)と正の相関を示した.HD前,後のHCO3-値はHD前後値のBUN,Cr,iPと有意な負の相関を示したが(データ略)Na+,Cl-はBUN,Cr,iPとは有意な相関を示さなかった.【考察】AGは高リン血症,azotemiaで上昇しHDにより低下する.AG上昇の機序はAG構成要素のうちHCO3-が高リン血症,azotemiaにより低下する為と考えられた.

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