演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

ダウン症患者の血液透析導入の一例

演題番号 : P-5-130

塚本 真貴:1、片桐 大輔:1、藤本 志乃:3、高良 洋平:2、衣笠 哲史:1、石橋 由孝:2、藤田 敏郎:1

1:東京大学医学部付属病院 腎臓内分泌内科、2:東京大学医学部付属病院 腎疾患総合医療学講座、3:東京大学医学部付属病院 腎疾患総合医療学講座 臨床心理士

 

【症例】40歳代男性.26年前に養護学校卒業,1年前まで福祉施設に通所.70歳代の両親と同居.【病歴】Fallot四徴症手術(31年前),先天性十二指腸狭窄症手術(21年前).4年前より蛋白尿,腎機能障害を認めた.その後腎機能増悪し4年後に尿毒症にて紹介.【導入経過】母の思い:「この子を残して死ぬことはできない」.母の過剰負荷と判断,療法選択は協議の末,医療者主体で行うことが可能なHDを勧めた.地域クリニックと連携した支援体制と導入後の状態改善の見通しを示したところ,母親の受容が進んだ.本人に対しては,新たな環境に対する不安を取り除く支持的介入を重視.導入はスムーズであった.導入後約1年,良好な透析生活を維持.【考察】重度身体・精神疾患を有する腎不全患者は治療生活の自立が困難となることが多く,支援者の過剰負荷が想定される.医療者は支援者のリアリティーを十分に表出させる機会をもち,臨機応変な対応により両者を支援することが重要と思われた.

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