演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

可溶性IL-2受容体高値と不明熱を合併した血液透析患者の2例

演題番号 : P-5-129

川島 洋一郎:1、杉 織江:1、松田 明子:1、井野 純:1、江泉 仁人:1

1:(医)戸田中央総合病院 腎センター内科

 

不明熱精査中に可溶性IL-2受容体(以下sIL-2R)の高値を認め、ステロイドの投与により解熱、sIL-2R値の低下をみた2症例を経験した。【症例1】60歳代女性、透析導入6ヶ月後より38℃台の発熱、CRP高値、白血球増加を認めるようになる。各種検査を行うも原因が不明であった。Gaシンチで両側の顎下腺に取り込みがあり腫脹が見られたため生検を行うも、非特異的な炎症所見であった。sIL-2R値が4296U/mlと異常高値であり何らかの肉芽腫様疾患の可能性を疑いプレドニゾロン30mgの投与を開始したところ、速やかに臨床症状は改善しsIL-2R値も低下した。【症例2】80歳代男性、腎硬化症が原因の腎不全のため6年間の血液透析中、37℃台の発熱、CRP陽性が続くために精査を行った。sIL-2R値が3300U/mlと高値であったためプレドニゾロン10mgの服用を開始したところ、臨床症状は速やかに改善した。【考案】透析患者においてはsIL-2Rが有意に高値であることが報告されている。透析患者の不明熱の原因としてサイトカインの産生があると推測される。

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