演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者にビグアナイド剤が投与され乳酸アシドーシスを来たした2症例

演題番号 : P-5-120

村上 徹:1、居神 麻衣子:1、植田 浩司:1、田路 佳範:1、吉本 明弘:1、鈴木 隆夫:1

1:神戸市立医療センター中央市民病院

 

【症例1】60歳代男性。呼吸苦の訴えあり溢水と判断され透析にて除水したが終了後も改善せず当院搬送。透析直後にも関わらず著しいアシドーシスと乳酸高値(10.6mmol/L)を認め、他に明らかな乳酸高値の原因がなくブホルミンを内服していたため同剤による乳酸アシドーシスと診断した。 【症例2】80歳代男性。シャント不全にて頻回にPTA施行。処方にメトホルミンあり。両下肢脱力を主訴に救急搬送され高K血症(K7.7mEq/L)・アシドーシス・乳酸高値(7.0mmol/L)を認めた。シャント不全による透析不足で高K血症・アシドーシスを来し、更に乳酸アシドーシスが加わったと推測した。 【考察】近年再評価されているビグアナイド剤(BG剤)は透析患者には乳酸アシドーシス等の副作用のため禁忌であるが、今回我々は透析患者にBG剤が投与され乳酸アシドーシスを来した2症例を経験した。透析症例へのBG剤使用に再度警鐘を鳴らすため文献的考察を加え報告する。

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