演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

血液浄化にて意識障害が改善した塩酸バラシクロビル中毒の1例

演題番号 : P-5-114

青木 孝文:1、玉井 宏史:1、森永 貴理:1、伊藤 岳司:1、前川 道隆:1、菱田 学:1

1:安城更生病院 腎臓内科

 

【症例】80歳代、女性【現病歴】血小板増多症とCre3mg/dl程度の慢性腎不全にて通院中。ヒドロキシカルバミドによると思われる骨髄抑制と出血傾向のため入院。X日帯状疱疹と診断され、腎機能はCre2.24mg/dl eGFR17ml/minであった。塩酸バラシクロビル(VACV)は腎機能にて調節し1日1000mg内服開始。X+10日食欲不振・嘔吐あり。X+12日尿量減少あり。X+14日意識障害出現し昏睡状態となった。無尿となりCre6.5mg/dlまで上昇。VACVによる意識障害および急性腎障害と考えVACV内服中止。X+15日血液浄化療法施行。X+16日会話可能となるまで意識状態の改善を認めた。【考察】血液透析前後のVACVの濃度は28.8μg/mlから16.7μg/mlまで低下していた。本症例では腎機能にてVACV内服量を調節したのにもかかわらず、血液透析前のVACV血中濃度は28.8μg/mlであった。血液透析によるVACVの除去率は58.0%だった。血液透析により血中濃度の低下を認め、神経症状の改善が得られ、血液浄化の有効性を確認できた興味深い1例を経験したので報告する。

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