演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析患者における悪性腫瘍の診断と治療

演題番号 : P-5-101

冨田 英里:1、近藤 恒徳:1、橋本 恭伸:1、小林 博人:1、小内 友紀子:1、飯塚 淳平:1、田邉 一成:1

1:東京女子医科大学 泌尿器科

 

【緒言】腎癌ガイドラインでは、透析患者に対する腎癌スクリーニングが有効であると示されているが、実際に症候癌に比べて偶発癌でより予後が良いかどうか、当科の症例で検証した。【対象と方法】2010年10月までに当院で手術が施行された透析腎癌271例を対象に、偶発癌群(181例)および症候癌群(90例)に分け、成績を比較した。【結果】手術時年齢は両群に差はなく、術前透析期間は偶発癌群で有意に短かった(P<0.01)。腫瘍径は偶発癌群で小さく、深達度は症候癌群でpT3bが多かった。またリンパ節転移、遠隔転移も症候癌群で多く、症候癌群ではより進行癌として発見される傾向があった。全死亡率は偶発癌群21%、症候癌群37%と偶発癌群で有意に低かった(p<0.01)。また癌特異的生存率および全生存率は症候癌群に比べ偶発癌群で有意差をもって優れていた(p=0.001、p=0.04)。【結語】透析腎癌においても散発性腎癌と同様、腎癌のスクリーニングは有用であると言える。

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