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開催回
第56回・2011年・横浜
 

水腎症を伴ったPR3-ANCAが持続陽性の1透析症例

演題番号 : P-5-060

北澤 孝三:1、松本 啓:1、竹島 亜希子:1、中澤 あい:2、秋澤 忠男:2

1:横浜市立市民病院 腎臓内科、2:昭和大学 医学部腎臓内科

 

【症例】70歳代、男性、19XX年神経因性膀胱、両側水腎症のため、膀胱皮膚瘻造設術を施行。17年後Cr5mg/dl、PR3-ANCA弱陽性であったが、上気道、下気道にWegener肉芽腫症を示唆する病変を認めず、腎生検は施行せず。20年後の4月、両下肢浮腫、PR3-ANCA(300EU以上)上昇、CRP5.4mg/dl、Cr7.53mg/dl、BUN69.7mg/dl、胸水貯留を認めたため、同月に血液透析導入。5月にはPR3-ANCA1260EUとなったが、胸部、副鼻腔CT、眼底検査で異常なく、CRP陰性、尿路感染症が認められたことから免疫抑制療法は施行せず、経過観察とした。PR3-ANCAは7月860EU、11月460EU、その翌年10月240EU、翌々年12月300EU以上と高値が持続しているが、CRPは常に陰性であり、胸部、副鼻腔、眼底には異常を認めていない。【まとめ】本症例はPR3-ANCA陽性のWegener肉芽腫症と考えられたが、組織学的検索が行われなかったため確診には至らなかった。本症例では尿路閉塞がWegener肉芽腫症の診断根拠になる唯一の所見であったと考えられ、貴重な症例と考え報告する。

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