演題情報

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開催回
第56回・2011年・横浜
 

透析導入後に血栓症を伴うへパリン起因性血小板減少症(HIT)を発症し下大静脈フィルターを留置し管理した一例

演題番号 : P-5-052

桃木 律也:1、山成 俊夫:1、丸山 啓輔:1、平松 信:1

1:岡山済生会総合病院 内科

 

【症例】40歳代女性.10年前に糖尿病・神経因性膀胱を指摘されていた.受診1週間程前から倦怠感・食思不振が出現し,当院救急外来受診.Cr:10.78mg/dl,BUN:131.9mg/dlと腎機能障害を認め,CTで両側水腎症・腎皮質菲薄化が指摘. 透析導入となったがカテーテル閉塞や透析回路内凝固を繰り返し,深部静脈血栓が指摘されたため,IVCフィルター挿入。血小板数の有意な低下は認めなかったがへパリン使用しており、後に抗HIT抗体陽性となったためHITと診断した。よってへパリン中止しアルガトロバンでの透析を開始したが血栓傾向は鎮静化せず、アルガトロバンの持続点滴により改善。一方で経過中に胃癌が指摘され、さらに仙骨部褥創も発生したためそれぞれに対し手術施行した。以後、状態落ち着き現在は外来通院され透析している。 【まとめ】HITにIVCフィルターを挿入して管理し、悪性腫瘍の合併で手術も行った一例を経験した。稀な症例であると考え、若干の文献的考察を加えここに報告する。

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