演題情報

ポスター

開催回
第56回・2011年・横浜
 

後天性第V因子インヒビターによる出血傾向を来たし、不幸な転機をとった血液透析患者の1例

演題番号 : P-5-044

立花 直樹:1、矢島 隆宏:1、笠原 寛:1、内山 倫宏:2、市川 陽三:3、田村 泰夫:4、小口 寿夫:4、矢澤 和虎:5

1:諏訪赤十字病院 腎臓内科、2:諏訪赤十字病院 血液内科、3:諏訪赤十字病院 脳神経外科、4:諏訪赤十字病院 内科、5:諏訪赤十字病院 救急部

 

【症例】70歳代、男性.既往歴に出血傾向なし。糖尿病性腎症由来の慢性腎不全にて3年前から血液透析中。シャントトラブルが頻回で2~3ヶ月に1回PTAを受けていた。Hxx年1月24日から、透析後止血困難、自宅で穿刺孔からの再出血、鼻出血が頻発した。2月1日血液内科を受診し、PT 52.2秒、APTT 240秒以上と凝固異常を認め、トロンボテストは正常であった。翌2日夜、嘔吐と意識障害が出現し、頭部CTにて両側急性硬膜下血腫を認め、直ちに新鮮凍結血漿投与と血腫除去手術が施行された。しかし術後に意識は改善せず、CTで再出血を認め、2月4日死亡した。凝固第V因子活性が3%以下と著しく低下し、後天性第V因子インヒビターによる出血傾向が考えられた。【考察】第V因子インヒビターはまれな疾患であるが、近年透析患者での報告もみられ出血傾向の際には鑑別を要す。

前へ戻る